主の奇蹟が起こりますⅥ

 

人は全てうまく行く人生を望みますし、それが目標です。それらは神様が与えて下さる者です。しかし多くの人が神様から遠のいてでもいいから叶えて行きたいと思うようです。ですからハバククの本文のような御言葉は人々は好まないのです。なにもかも無くなっても、主にあって喜び、救いの神をほめたたえようと言っているのです。

 

小さくアーメンと答えるかもしれませんが、私たちは御言葉にも関わらずこの言葉を負担に思います。なぜですか?それは人生の目標がイエス・キリストではないからです。御国ではなくいちじくの実が目標になってしまうからです。そして御言葉を拒みます。自分の受け取りたい御言葉だけを吸収し、霊的な糖尿病になっているのです。

 

しかしこの御言葉が奇蹟を行う約束の御言葉であることを信じて下さい。根本的な祝福の姿がここにあり、この言葉が祝福の鍵なのです。そして、奇蹟は主の栄光の為に起こされるのを覚えておいて下さい。

 

神様が望んでいるとおりに行うのが信仰です。義人は信仰によって生きると聖書には書かれています。しかしこの言葉に付け加えてはいませんか?義人は神から与えられた物質によって生きる、というように。義人は主から与えられる健康によって生きる、など。いちじくの実に実りが無くても、花が咲かなくても、ただ、救いの神によって喜ぶと書いてあるのです。人が言うことと神が言うことには大きな差があります。

 

不安な心が御言葉に付け加えてしまうのです。これが進むと偶像礼拝になります。神様に視点を合わせて生きていかなければなりません。

 

史士記に出てくるギデオンを見て下さい。戦うために彼の元に集まった3万2千人に対して、ギデオンは人数が多すぎると言った神様に従順して、恐れている者を帰しました。残される軍人はどう思ったでしょうか。残された1万人に対しても神様は多いとし、300人まで減らしました。対するミデアン軍隊は10万名です。でも神様は勝たせて下さったのです。これが神様の中に留まり信じた者が見ることができた奇蹟なのです。

 

教会も同じです。大きいとか聖徒の数が多いとかが重要でなくて、神様の前に正しく立っていることが大事なのです。その人が神様の奇蹟を受け取る人です。ギデオンの300人の兵士と同じです。この姿は、状況は、実らないぶどうやオリーブの状態です。相手方は実りが多く見えます。しかし状況がそうであっても、ギデオンの兵士に祝福があったのです。ですから現状ばかりみて落ち込まないで下さい。神様の御言葉を掴んで神様とともに立っているとき、生涯の中で見せて下さる景色があることを信じましょう。

 

神様から何も与えられなくても、心を尽くして主を賛美する姿を神様は願っておられるのです。この時代に、神様が願われる300人の勇士として立つことができるようになりましょう。生活が辛い状況であるとき、それが自分の罪によって引き起こされているならば早く悔い改めましょう。正しい信仰生活をしているのに辛い状況ならば、むしろ喜びましょう。なぜかというと、霊的な訓練を受けながら悟ったことがあります。

 

人生の辛い壁があるならば、この壁の手前と向こうは景色が違うということです。壁と言うのは何かの境界線です。境界線を乗り越えてみなければわからない世界があるのです。壁の前で落胆せず、落ち込まず、御言葉のように、主によって喜び楽しむ私たちでなければならないのです。

 

何もしないで喜び楽しむのは精神的に問題がありますが、神様のやるべきことは何か、自分は何をするべきなのかを考えてください。地を掘るのか突き抜けるのか乗り越えるのか、考えて下さい。

 

壁は本当に辛いですが、期待でもあります。壁を乗り越えた人だけがわかる戦利品があまりにも多いことがわかります。壁を乗り越えた時に鍛えられる霊的な筋力があるのです。壁の前で崩れる人、決して神様の尊い御業を見ることがありません。壁の高さは乗り越えられルタカさとして神様が用意してくださったのです。

 

私がベストを尽くして乗り越えられる壁よりちょっと高い壁を神様は用意します。信仰が無い人も壁を乗り越えますが、私たちの壁はベストを尽くすよりもちょっと高い壁、この部分が神様の手無しに乗り越えられないところなのです。聖書には神様の助けが書かれています。

 

壁があるということは、壁の向こう側になにか新しいことを行う祝福があることをわすれないでください。超自然的な奇蹟があります。

 

壁を目の前にしている人、一人で見上げれば到底乗り越えられない壁です。しかし主と共に見上げれば、不可能を可能にして下さる神様がいらっしゃるのです。そのような神様とともに喜び、楽しむ私たちとなりましょう。一生、どんな状況にあってもただ主にあって感謝し、喜び、主を褒めたたえます。賛美、祈りを、礼拝を受け取って下さい。

 

[宣言と恵み]

今日説教の中で強く感じた言葉は、「辛い中でその原因が自分の中にあるならはやく悔い改めなさい、でも正しく立っているのに辛いのであれば、むしろよろこびなさい」という言葉です。

まず自分が正しく立っているのかどうか考えます。悔い改め、また、喜ぶこと。

ハバククの御言葉を掴んで日々過ごすことを宣言します。

そして、嫌な壁を、期待することにします。