海外のテレビでもいろいろ報道されていると思いますが、正しく報道されていない部分もありますので、今日の段階で私が理解していることを共有します。

 

福島第一原子力発電所には、原子炉が6つあります。第1号機から第4号機については、現在も危険な状態です。一方、5号機と6号機については、通常の冷却システムが無事稼働し、現在は事故前の温度まで下がりました。5号機と6号機については、事故前と同じ状態になったと言えます。しかし、1号機~4号機については、冷却システムが稼働していません。冷却システムが稼働しないと、いくら外から水をかけてもきりがありません。この冷却システムを動かすために、東京電力職員が懸命に、いま中央監視制御盤を復旧しようと頑張っています。これが復旧するとどの機械が壊れているのか、動くのかが分かるようになります。テレビで消防と自衛隊が放水している映像は流れますが、その一方、東京電力職員が500名以上も福島第一原発の現場に復帰して任務にあたっています。

 

現場は瓦礫が散乱していますので、明日から戦車を使って、壊れた建物の破片とかを掃除します。そうすると、スペースが確保できますので、もっとたくさんの車が機材が現場に投入できるようになります。

 

茨城県のほうれんそう、福島県の牛乳から放射線が検出されています。現在は、出荷がストップしています。また、台湾に輸出したえんどう豆からも放射性物質が検出されました。ただし、いずれも量が非常に少なく健康への影響はないということです。また、東京の水道水からも放射線がでたと聞きましたが、こちらも量がとても少ないようです。

 

この問題を解決するために、現場の方々はがんばっています。この人たちのために、祈って頂けるのならお願いします。

 

中澤