ある牧之先生のお話です。
その方が住んでいるアパート団地は、坪数が広いと2台分の駐車スペースが与えられ、
坪数が狭いと1台分だけの駐車スペースが与えられたとの事です。
そんな中、広い部屋に住んでいるある弁護士は、
2台分の駐車スペースを譲ろうとせず、いつも駐車線の真ん中に車を駐車していました。
警備の人が言い聞かしても自分のスペースだから何か問題なのかと言い返したりしたので、
住民たちはその弁護士を嘲笑いしたとの事です。
だけどある日、その牧之先生の息子が夜遅く駐車スペースがなく苦労した末に
“お父さん!僕がその弁護士の車にナイフで傷つけて来たよ。”と話し、
それを聞いた牧之先生は瞬間的に口では、“そんな事をしちゃいかん!!”と答えたが、
心の中ではすっきりした感覚を覚えてしまったと言います。
すっきりした感じの中、ふと思い返すと
“息子のあの姿は、私の姿だな~”と悟り、自分の若いごろの荒々しい姿に似た息子を見て背筋から汗が出たとの事です。
このように親の事がそのまま子らに受け継がれる事が多くあります。
良い事も受け継がれ、また悪い事も受け継がれるのです。
親が広い心の持ち主であれば、子らも同じく広い心を持って育つ事となり、
親が自分だけしか考えない自己主義的な人であれば、子らもそのようになります。
よって、子らに見本となる親になる事がとても大事な事です。
私に潜んでいる悪い習慣を脱ぎ捨て、良き模範となる親になる事を願います。
子供たちは親の後ろ姿を見ながら育つと言う言い伝えのように、
私たちは常に子供たちの前では、正しい良き姿でいなければなりません。
翻訳 By ホン・サンチョル