政治活動を盛んに行っていたルーズベルトは、

 39歳の時、当然、小児麻痺の症状が現れ、歩くのが不便になってしまいました。

 

 足に金属板を当てられ、車椅子の生活をしなければならなくなりました。

 絶望に陥っている夫をそばで見守っていた妻のエレナ女史は、

 雨上がりの晴れの日、夫の車椅子を押しながら、庭園へと出かけました。

 

「雨が上がると、天気は晴れてきます。あなたも同じだと思います。

 思いがけない病で足は不便になったすけれど、

 あなた自身は何も変わった所はないのですから。

 元気を出して頑張っていきしょう」

 

 「しかし、もう治らない障害者なんだ。こんな私を愛せるか。」

 「そう言わないでください。あなたの両足だけ愛しているとでも思っているのでしょうか。」

 

 妻の気のきいた返事にルーズベルトは勇気をづけられ、立ち直ることができたそうです。

 

 後に、ルールベルトは、不自由な体をもって大統領に当選され、

 「ニューディール政策」によって経済恐慌を乗り越え、

 第二世界次大戦を勝利へと導くことができました。

 

 妻や夫の一言によって、夫や妻の人生が決まることもあるのです。