小学3年生の男の子がいました。
おとなしい性格ではありますが、動作がのろくて、
1年生から2年生の頃は、お母さんは叱ったりなだめたりする毎日でした。
3年生になってからは、いくら叱っても変わらないから、
「こんなんじゃだめだな」と自ら、気付かなければいけないと思い、
子ども自ら自覚できるように、指導しました。
ところが、それから、変なくせが現れ始めたのです。
毎日、わが子の変なくせを見るお母さんは、当然心を悩ますものでしょう。
無意識中に出てくるものです。
ですから、一々くせを叱ると、むしろ、周りを意識するようになり、
普段のくせいが出てきてしまうので、叱ることは逆効果となります。
お母さんは、子どもの不自然な行動が気になるからと言って、異常に干渉してはいけないんです。
異常干渉されることによって、子どもは自信を無くし、
恐れる心から変なくせが現れてきたという事実を理解しなければなりません。
子どもの要求や欲求は、はっきりと言葉で表現できるように、意識させることが重要です。
感情や行動を制御することのできる人として成長していくためであります。
また、自ら直せないくせを、指摘したり、叱ったりして、
子どもにくせを意識させないようにすることも重要です。